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花火の基礎知識

花火について

打ち上げ方法

電気点火方式
点火者の安全を確保するために、筒場から離れた場所で点火できる方法です。
<図1>の場合は、点火装置のスイッチを押すと、電気導火線が発火し、速火線が一瞬にして燃焼し打上火薬が爆発し、玉が上昇します。
<図2>の場合は、点火装置のスイッチを押すと、そのスイッチに対応した筒の中の電気導火線が発火し、打上火薬が爆発、玉が上昇します。 あらかじめ点火装置にプログラムを入力しておけば、音楽に同期して打ち上げることもできます。 図1
早打ち方式
早打ち 1本の筒で、20~30発の玉を打ち上げることができる点火方法ですが、打ち揚げ筒のすぐそばで作業をするため、危険を伴います。しかし、たくさんの筒を並べることができない現場環境の場合は、やむをえずこの点火方式を行います。
打ち上げ筒の底に真っ赤に焼いた焼金を入れておきます。そこへ取っ手と打揚火薬を取り付けた玉を手で投げ入れます。すると花火玉に付いている発射薬が焼金に触れて爆発し筒から花火玉が発射されます。
スターマイン方式
スターマイン 1回の点火で、たくさんの玉を打ち上げることができる点火方法です。
速火線に点火すると、全ての筒の延時用導火線に点火され、もっとも短い延時用導火線がつけられた筒から順番に打揚火薬が爆発します。すると、下の玉と共に上に乗っている玉とザラ星は上昇しながら引火します。ザラ星は、筒口から吹き上がるので、花束状に見えます。

花火の色

花火の色は表のような炎色反応を利用しています。また、最近の傾向としては明るい色にするためにマグネシウムやマグナリウム(アルミニウムとマグネシウムの合金)が加えられ、ピンク色などの中間色もできています。

紅色炭酸ストロンチウム
緑色硝酸バリウム(Ba(NO3)2)
黄色シュウ酸ソーダ(Na2 C2 O4) 、炭酸カルシウム(CaCO3)
青色酸化銅(CuO2)
白色アルミニウム(Al)

花火の構造

花火の構造 花火は大きく分けると「割薬」「星」「玉皮」からできています。筒から打ち上げられた玉は、導火線が燃焼しながら上昇し、導火線が燃焼し尽くすと割薬に引火し爆発。星が燃焼し、球状に飛び散ります。

割物割物の場合、星は球状に飛び散りますので、どこから見ても丸く見えます。
千輪菊千輪菊の場合、上空で開いた後、中の小花に引火し飛び散り、数秒後に一斉に開花します。
型物型物の場合、星を並べた通りの形に開きます。

花火の名前

花火の玉には、それぞれ名前がついているのをご存じですか。玉につける名前だから、「玉名(ぎょくめい)」といいます。時代、地方、花火師によって多少異なる場合はありますが、玉名のつけ方にはルールがあります。

玉名は色彩、形、変化、細工など、一発毎の花火の全体像を表しているのです。 たとえば、<<玉名「錦牡丹先二化(にしきぼたんさきにか)」は、黄金色をした牡丹の花が咲き、花びらの先にいくにしたがって色を2度変化させる。>>という具合です。

玉名に「露」あるいは「光露」とあれば、最後に先がピカッと光って消えるという意味です。 なお、「露」よりも強烈に光る場合は、「輝(てか)」と呼びます。 玉名を読み取れば、花火を観賞する楽しみも倍増するでしょう。

玉名特徴
変化菊
(へんかぎく)
菊花に開き、花弁の先の色が変わる
八重芯変化菊
(やえしんへんかぎく)
芯が二重になり、芯の中にもう一つの芯を咲かせ、花弁の色が変わる。
曲付き三重変芯変化菊
(きょくつきみえへんしんへんかぎく)
昇る時に光の尾を引き、芯は三重に咲き、芯の色とともに花弁の色も変化する
昇り尾花付き変芯変化菊
(のぼりおばなつきへんしんへんかぎく)
上空に昇っていく時に左右に尾花が咲き、芯の色が変わると同時に、親星の菊の色も変わる。
昇り小花付き八重芯引先青光露
(のぼりこばなつきやえしんひきさきあおこうろ
上昇する時に小花を咲かせ、芯は二重に現れ、花弁を青に変化させ、ピカッと光って消える菊。

花火の分類

打ち上げ方法

昼の花火 割物 音物 信号花火という号砲
彩煙物 彩色の煙で丸く開く
ポカ物 音物 号砲ほど大きな音はないが、多くの音をだす。
彩煙物 彩色の煙が柳のよう降るもの
吊り物 「パラシュート」、「傘」、「袋状の絵」などを空からゆっくり落とすもの。
夜の花火 割物 円形 丸く広がるもの。光跡を残して菊花になる。(球状)
牡丹 丸く広がるもの。光跡を残さない。
非円形 冠菊、土星、輪、帽子のようなもの。
小割 二度開花するもの。
ポカ物 音を入れた物 音(電光雷)
光だけの物 柳、糸柳など
光、音を合わせた物 柳と電光雷など、音物と光跡を組み合わせたもの。
昇り曲 開花する前に「尾を引く」、「音を出す」、「小さな花が咲く」などを出すもの。
仕掛け花火 枠仕掛け 火色で文字や絵を出すもの。
火車 火を吹きながら回転するもの。
金魚花火 水の上で火が泳ぐもの。
滝のように火が降ってくるもの。(高い所の固定して)
スターマイン 割物、小割、ポカ玉などを一度の数多く打ち上げるもの。

打ち上げ花火の大きさなどの基本データ

打ち上げ花火の大きさ

日本の花火・外国の花火

まず、花火の玉の形状が全く違います。日本の花火は球状なので、まん丸く大きく広がりますが、外国の花火は円筒状なので柳のようにだらりと垂れ中の細工物が飛び散ります。 また、外国の花火は円筒形なので容積が大きく、中に入れる星などを多くでき、花火の燃焼時間はやや長くなるようです。
しかし、日本の花火は星の色が変化したり、外国の星は原則として単色のようです
など、いろいろありますが、近頃は日本でもアメリカやヨーロッパの影響を受け、スターマイン(連発) が人気ですし、イタリア・イギリスでも次第に日本式の花火を作るようになってきているようです。現在は、日本の技術を取り入れた中国製煙火が、世界各国に輸出されています。

日本の花火 外国の花火
球状
球状
円筒状
円筒状
星(花火の光る物)がいろんな色に変化する 原則として単色
まん丸く大きく広がる。 広がりは大きくないが、燃焼時間が長い。
花火を一玉一玉鑑賞する。 各種の花火を混ぜて彩り豊か。また音楽などに合わせたり一つの大きなショウとして楽しむ。